やっと届いたMiniVelo9

購入したのはネイヴィーブルーのフラットバータイプ。事前イメージではマットカラーだと思っていたがメタリックだった。反射の加減で結構明るく見える。
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トップチューブには「Lepre」とある。イタリア語で野兎を指すらしい。ビアンキの車名にはCameleonte(カメレオン)やLupo(狼)など動物名を冠したものがいくつかあるので、多分これも車名なのだろう。何故MiniVelo9なんて名前で売ってるのか不明だが。
折角、体を表す素敵な名があるのだから、この日記では今後Lepreの名で呼ぶことにする。
早速試走。ギアが軽く、最初からトップギアでも普通に漕ぎ出せてしまう。ハンドルはクイックだが、思ったほどふらつかない。登坂でもぐっとハンドルを引くことで軽く登ってゆけるが、グリップが前面の溝にワイアのアウターを嵌めるタイプなので、その凹凸が少々手に痛い。いずれ変更しよう。
ライトも反射板もないので、当面は夜間走行に利用できない。準備しておいたライトはまだ取り付け方法が準備できていない。下部の穴空き金属板を曲げたのでフェンダ下からネジ止めするつもりなのだが、それには金属に穴を開けるためのドリルが必要だし、標準のフェンダでは短かすぎてライトが上を向いてしまうし今後装備するフロントキャリアに干渉してしまう。販売元なり取扱店なりに、リアフェンダのパーツだけ購入できないか打診する予定。


Wレバーは変速の度にいちいちハンドルから手を放さねばならないので、即時切り替えができない。操作性だけ考えれば手元変速にすべき。ただ、それでもクラシカルな見栄えを優先したいし、そもそも現状ほとんどトップギアのみのシングルスピードとして乗っているので問題ない。


フレームはアルミ溶接、車体がコンパクトなこともあって軽量、カーボンフレームのロードほどではないがか僅か10kgほど。変速機とブレーキのワイアはアウタなしでフレームに沿って走るようになっており見た目に煩くない。
実際に乗っている人の話では、普通の自転車より車輪が小さいからハンドルとキャリアの間が離れている*1ので、フロントキャリアで底面を支えることが前提となる普通のフロントバッグは利用できないそうだ。
長いバッグならあるいは、とリュックサックをハンドルにかけてみたが、そこにはカンチブレーキのワイアが通っているので重い荷物があるとこれを圧迫してしまいそうだ。サドルバッグにしても同様で、あまり多くの荷を搭載するわけには行くまい。当初オーストリッチの大きめなものを想定していたが、むしろコンパクトなバッグにして積載量を減らすよう心掛けるべきか。


革サドルはアーレンキー止め。ブルックスのサドルとしては最も安価なスタンダード17とは言え、サドルとしては高級品の部類である。盗難され易いクイックレリーズより適切であろう。
本革の硬い一枚板は摩擦抵抗が少なく好きな位置に腰を置くことができない。自動的に細い部分に体重を掛けることになる。まあしかし、これが適切なポジションでもあろう。
サドル位置をハンドルより高目に設定、ハンドル=サドル=クランクに体重を分散するようなポジションにより疲労や臀部の痛みは少ない。


タイヤは滅び行く20インチWO規格、1-1/8インチとかなり細身の高圧タイプ。グリップは弱いがその分平地を滑らかに走行する。タイヤのクッションが弱い上に柔軟性に欠けるアルミフレームなので硬い手応えを想像したが、同じアルミフレームながら太め中圧タイヤのLOUIS GARNEAU TR-2よりショックが少ないのはポジショニングの問題だろうか(TR-2は妻の身長に合わせたフレームサイズで、私には少し小さい)。


丁度買い物の必要に迫られたので、3回ほど外出して乗り回す。これまで避けてきた坂越えルートでも軽く登れる。短距離の走行としては速度も充分。ただ、どうやっても搭載性を高められないのだけが少々気掛り。
なまじっか車重が軽いために、自身の体重が重心の中心を占め、どうしても高重心気味になる。バッグ装着位置をフロント、リアともに試行したが、3kg程度の荷物を付けただけでハンドリングが不安定になる印象。前後にバランス良く搭載すべきのようだ。

*1:車輪のサイズに関らずクランク回転軸・ハンドル・サドルの3点位置はほぼ一定なので、相対的に車輪サイズが小さい自転車ほどハンドル=タイヤ間が広い。普通キャリアはタイヤ側の金具を利用して取り付けるものなので、キャリアとハンドルの位置関係もこれに応じて変化する