スチームパンク・コードリールを作る

先日作ったスティームパンク・ヘッドオフォンはちゃんとしたモニターヘッッドフォンと異なりケーブルが差し替え式ではなく、無駄に長いケーブルが邪魔になっていたので巻き取り器を用意しようと思っていた。が、意外に「雰囲気の合うコードリール」が存在しない。どれもこれも樹脂製のチープかつ派手な原色のものばかりだ。
(例によって)ないなら作ろう。

というわけで、以前から何かに使えるだろうと目を付けていた100均の蚊取り線香ケースを買ってきた。大小あって、小さい方は外寸90mmぐらい。
http://file.lyradelight.blog.shinobi.jp/784fb547.jpeg
(画像はhttp://lyradelight.blog.shinobi.jp/Entry/984/より引用)
中には蚊取り線香を保持するための網が張られているが、不要なので剥がす。
このままでは単なる丸い缶、まあケーブルを輪にして収めておけば用は足りるのだが、いまいち雰囲気がないので中に収める糸巻き部分を探すことにする。
スチームパンクっぽさとしてはアナログ針式の温度計が割合良い感じかなと思ったのだけれど、想定より直径がやや大きくて。ケースに収まりはするんだけどケーブルを引き出すことができなくなってしまう。
代わりに見繕ったのが、金属製のヨーヨーである。

(画像はハイパークラスターをオフストリング仕様に - ナズドラのアトリエより引用)
フチの部分は派手なオレンジ色のゴムバンパーだったので、これは外しておく。軸中央のシールも剥がす。樹脂部品のオレンジ色は塗って隠す。

ケース部分も糸巻き部分も、金属部品とはいえ安物感が強かったので、これも適当に着色して古びの風合いに。
糸巻きをケース蓋側に接着。隙間からケーブルを通し、巻き付けた状態で底側と合わせれば、長く弛んだケーブルがコンパクトに収まった。市販のコードリールのように簡単に巻きを調整できるわけではないのだが、まあ良しとする。

中央に貼り付けた歯車が純然たる装飾であって機能性を持ったデザインにできていないのは心残り。