スタンド、フロントキャリア、ベル

スタンドがなく駐輪位置を選ぶ状態が不満だったのでスタンドを取り付けた。Esgeのダブルレッグ・センタースタンド。車体中心で支持し、停車時は2本の脚で安定、走行時は脚が左側に揃えられて見た目にすっきりするタイプである。

プレッチャー(PLETSCHER) ESGE ダブルレッグセンターキックスタンド ロード用

プレッチャー(PLETSCHER) ESGE ダブルレッグセンターキックスタンド ロード用

本体はアルミ鋳造で結構重い。この重量が最大の難点と言えよう。脚はかなり長く、適切な長さに切断することで幅広いタイヤサイズに適合する。
脚内側には1cm刻みの目盛りがあり、200〜350までの数字が書いてある。どうやらタイヤ半径を表すもののようだ。つまり最大で700Cのタイプにまで適合可能ということだろう。私のものは20インチWO(外径451mm)なので240の位置で切った。金鋸はホームセンターなどで300円ぐらいで購入できる。アルミは比較的軟らかい素材なので、切断にはそれほど苦労しない。1cm角ほどの脚を5分ほどかけて切断、角を処理してからゴム足を付ける。
これで自立するようになったので、その後の作業もやり易くなった。


フロントキャリアは日東のM12を入手した。カンチブレーキ台座に取り付けるタイプである。
[rakuten:giro:10000652:detail]
汎用キャリアではあるのだが、自転車なんて車種ごとに少しつづ設計が異なるもので、どの車種にも適合するなんてことはありえない。ではどうするか:つまり、力技だ。
Lepreの場合はキャリアのデフォルト幅より台座がやや外側に付いている。まずは取付金具部分の穴位置がこれに合うよう、キャリア支柱を拡げる。これは力を入れて引っ張れば手でも矯正可能だ。
このキャリアはブレーキ台座に固定した2本の支柱と、フロントフェンダー固定ボルトの代わりに差し込む第三の支柱で固定する構造だ。この支柱がかなり前方にあって、Lepreの場合ではこれを奥まで差し込んで固定するとどうしても支柱の金具がブレーキ後方にまで来るので、最初ブレーキ自体を取り外して金具を差し込むのかと思った。しかしブレーキ心棒は明らかに金具の穴より太い。一旦はここで取り付けを諦めた。
後で実際に取り付けている人に訊いたところブレーキの前に固定するということが判明。そう言えば後方に付けるとブレーキと支柱が干渉してしまう。
結局、支柱を曲げて固定ボルト位置とブレーキ台座位置に合わせるしかないということらしい。万力か何かで固定してひん曲げるのが適切なのだろうが、生憎と手元にないので路面に押し付けたりレンチ穴を利用したりと様々に工夫して変形させる。具体的には、上部フェンダーボルト部支柱を初期状態より平たく(\_こんな形になっているので、斜め部分を水平に近づけ、その分斜めになった螺子部分を水平に戻す)、前部支柱を少々湾曲させて上部支柱との距離を空けつつ金具部分がなるべくブレーキに対し垂直になるよう調整した。
なお、取り付けの際はまず上部ボルト部分を奥まで差し込んでフェンダーを軽く固定、その後キャリアを水平に調整して金具とブレーキボルトの位置を合わせるように。先に下部支柱を固定してしまうと上部ボルトが巧く穴に嵌まらない。


ところで勘違いによってカンチブレーキを取り外してしまったので、改めてブレーキの構造を観察する結果となった。
カンチブレーキはタイヤ左右に取り付けたアームを逆Y字のワイアで吊り上げる構造だ。ワイアが掛からない状態ではバネによってアームは左右に開く方向へテンションがかかっており、これをワイアで引き上げることで反対側に引っ張られる。
バネの引き強さはフロントフォークの台座に空けられた穴へバネ部品から飛び出たピンを差し込む位置によって調整される。上下方向に3つの穴が並んでおり、下ほどテンションが低く、上ほど強い。適正なバランスでテンションがかかっているかどうかは、ワイアを取り付けた状態でそれが中心を走っているかどうかで確認できる。どちらかに寄っているときは調整が必要だろう。
キャリアを取り付けた結果として(多分支柱金具との摩擦により)ブレーキが片利き状態になってしまったので、この位置を変更し強いテンションをかけることでアームの戻りを確保した。


ベルは真鍮のものを。購入時には気が回らなかったのだが、実はアルミのソリッドなリングをパイプに通すだけの構造で、細いハンドル廻りにはまったく適合しなかった。何この汎用性のなさ。
仕方ないので100円ショップで適当な自転車のベルを購入、台座だけ流用する。樹脂製の台座からベル支柱部分を切断、そこに穴を空けて真鍮ベルのネジ部分を捩じ込んで固定。木ネジでもあれば穴空けも楽だったろうが、取りに戻るのも面倒だったのでドライヴァセットの錐で穴を空け、+ドライヴァで拡げ、-ドライヴァで垂直に太さを揃えた。
少々安っぽいが具合は良好。