顛末

どうせサイクリングロードに行くなら、妻の分も購入して一緒に走ろうという提案は好意的に受け入れられた。ただし当面は子供らが乗れないので、それを実現するには2台ともにチャイルドシートを取り付ける必要があるが。
いずれにせよ買い物などでも機動力のなさは問題視されていたので、導入時期未定としながらもこの期に車種選定を進めることにする。既に決定していた私の車種はクラシカルなデザインのミニヴェロだったので、同じくクラシカルな印象のものを探すことにした、ただし、彼女は割合大きめの身長にコンプレックスがあり、「より大きく見えてしまうミニヴェロは不可」とのことだったので26インチ以上のシティサイクル、またはその類型を前提に検索を進めた。


いくつかの候補はあったが、その中でとりわけ印象の良かったのがルイガノTR2である。
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革のサドルとハンドルグリップ、それに落ち着いた車体色。中でも渋目の緑色をした車体色「玉露」は、革パーツと、それに合わせたタイヤサイドの茶色とよくマッチした印象深い構成であった。
しかしまあ、他の人も考えることは同じようで、この時点で既にどのオンラインショップに問い合わせても玉露のみは「完売、2007年モデルは入荷予定なし」。もう2008年まで待つしかない。
いずれにせよ彼女は「今すぐ使えるわけでもないので後でいい」としていたし、予算枠を考えると(私のぶんに一切のオプションを装備しなかったとして)もオンライン店舗の割引販売されたものでぎりぎり収まるかどうかという価格になってしまう。実際には保安上必須の部品をいくつか追加せねばならないから、どうしても足が出る。
そんなわけで見送りの予定だったのだが、ふと訪れた東急ハンズ渋谷店で実車を見掛けてしまった。入手できない筈のものを目にして再燃する炎。ハンズは定価販売なので当初予定より1万円近く高い。どうしよう……


ところで本日より、妻は子供らを連れて先に里帰りすることになった。私は仕事があるので一人こちらに残り、月末にまとめて取得した夏休みで合流する予定である。ということは……

  1. 今これを買っても暫くは怒られない
  2. 半月ほどは自転車通勤しても咎められない

妙な打算が働き、衝動的にその場で買い求めてしまった。当然、その場から乗って帰る気満々である。
いずれこの事実を知らせた時、妻はきっと怒るだろう。だから今のうちにここで謝っておく。
ごめん。


そんなわけで、取り敢えず自分の自転車が来る8月末までの間、このルイガノTR2であちこちを走ってみようと思う。