ヘッドフォンに革を貼る

耳の寒い季節である。手足の指や耳のような末端はどうしても冷えて痛くなり易い。足は靴と靴下が守っているし指は手袋で万全だが、耳も覆いたくなる。
というわけで耳覆い型のヘッドフォンを物色した。
自転車も含めクラシカルな装いを基調に揃えているので、市販のヘッドフォンではなかなか厳しいものがある。少なくとも低価格路線では大半が樹脂や金属を多用した未来的路線だ。
木製ハウジング革張りのヘッドフォンもあるにはあるが、ちょっと気軽に手を出せる価格帯ではない。
パナソニックのミッドセンチュリー風ヘッドフォンRP-HTX7と共に候補として選定したのがオーディオテクニカのATH-SQ5だった。

パナソニック ステレオヘッドホン ブレビィベージュ RP-HTX7-C

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audio-technica ポータブルヘッドホン ATH-SQ5 RD

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四角いハウジングデザインが特徴で、この面に革を貼ったらなかなか好みの風合いになるのではないかと考えたわけだ。


丁度、東急ハンズ銀座店で30cm四方ぐらいのスエードが660円で売っていたので1枚購入。これをATH-SQ5のブラックに貼ってみる。


まず型紙を作る。ハウジングの角は結構エッジが利いているので、紙を載せて縁をなぞるだけで型を取れる。ただ、そのままだと滑ってしまってずれ易いので裏面に弱粘着性の糊を塗った。

これを切り抜き、今度は革の裏に貼って切り抜く。革は伸縮性があるので1mmぐらい小さ目に切るのがいい。
あとは合成ゴム系接着剤で貼り付けるだけ。
革に塗る方は大して難しくもなく、ただ表側に付けてしまわぬようにだけ気を付ける。
ハウジングの方は、最初指にすくい取って塗り付けていたのだが、皮膜が指に貼り付いて剥れてしまうので、ノズルを回しながら直接塗り付けたものを指で広げることにした。
貼り付けには神経を使う。ちょっとでもズレると貼り直しが利かない、というかハウジング側の皮膜が取れてしまうので再度塗り直しになる。上辺を合わせ、左右のズレに気を配りながら下まで貼り、曲面に合わせてなで付ける。

なかかな好ましい風合いになった。